JAPAN ASSOCIATION OF ION RESERCH AND APPLICATION
イオンQ&A
Q マイナスイオンの組成は解っていますか?マイナスイオンとは何ですか?
A 空気中の負電荷をもつ分子をそう呼びます。質量分析器によって、その組成が O2-(H2O)n CO4-(H2O)n NO2-(H2O)n NH4-(H2O)nなどであることが解ってきています。空気中の負の電荷をもつイオンも、生成される環境によっていろいろな形態をとることになります。当協会では、まずイオン密度測定の標準化、生体への研究を進めるとともに、商品開発のための基礎知識をもって頂くため(ご理解頂くために、少し難しい内容の場合もありますが)積極的に講演会や勉強会を開催しております。会員様以外も参加できますので、お問い合わせ下さい。
Q 植物からマイナスイオンが発生することがありますか?
  植物を測定したら、マイナスイオンが多かったのは何故ですか?
A 植物から、空気中の分子を電離するほどの高いエネルギーを放出しているとは考えにくいため、植物が放出するエネルギーによるイオンの生成は考えられません。植物の水分蒸発によるイオン発生について学会で論議となったことがありましたが、水分蒸発にはそのようなエネルギーはないと結論づけられました。マイナスイオンが増えた原因としては、植物の下にあるマットを歩いたときなどに摩擦電気が発生し、植物がプラス帯電して、そこにマイナスイオンが引きつけられ、その周辺の空気中のマイナスイオンが増えていることが推測できます。植物の電荷を測定してみる必要があるでしょう。
Q どのようなときにイオンが発生しますか?

A 1. 電荷分離(水滴分裂が起こった時)
2. 熱電離(加熱した時)
3. 放電電離
4. 電離放射線
5. その他(光電効果、紫外線などがあります。)
また、摩擦をしたとき(素材の組み合わせにより、プラスイオン発生する場合もある)や、トルマリンや水晶に加圧した時に帯電状態となり、状態によっては空気中にイオンが放出される場合があります。

Q 静電気と空気イオンは何が違うのでしょうか? 
A 静電気は電荷の分布が時間的に変化しないときの電気現象をいいます。物質としては、同じ電気ですが、形態が違います。
物体表面に現れるのが静電気。空気中に浮遊して存在しているのがイオンだと考えて下さい。
空気中に水分が多く、漏電しやすい夏には、静電気が溜まりにくいのですが、水分が少なく漏電しにくい冬は、静電気が 溜まりやすく、触れた瞬間に溜まっていた電気が一気に人体に流れてバチっとくることがよくあるのです。


その他、ご質問がございましたら、相談賜りますのでご遠慮なくお問い合わせ下さい。
また 測定室技術情報 のページでもイオン測定に関する技術的な質問・解答をご紹介させて頂いております。
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